ロボアドバイザーコイン
資産運用をプロに任せる場合は、証券会社や銀行の店頭へ向かい、アドバイスどおりに運用を始めるのが一般的で、これには時間と手間がかかります。そこで登場したのが、少額から口座を開設でき、ネット上で資産運用の代行を完結させるロボアドバイザーです。仮想通貨にもロボアドバイザーを導入する取り組みが行われはじめ、そのための資金集めとしてロボアドバイザーコインRAC)が発行されました。

ロボアドバイザーコイン(Robo Advisor Coin)とはどんな仮想通貨なのか、ロボアドバイザーの解説とあわせてご紹介します。

Robo Advisor Coin(RAC)とは

ビットコインなどブロックチェーン技術暗号化通信金融市場で重要な要素になると考えられています。

AI技術を搭載したロボアドバイザーを活用すれば、大規模のデータ分析が可能となり、市場同行の予測や分析、リスク管理、資産配分などデータ管理がしやすくなり、金融仲介の役割を簡略化することが可能です。

ロボアドバイザーの開発資金を得るために、ICOと呼ばれるプロセスでロボアドバイザーコイン(RAC)が発行されました。ICOとは企業や事業プロジェクトが資金調達のために独自の仮想通貨を発行し、投資家に購入してもらうことで資金を集める手段です。

ロボアドバイザーコインは既存のブロックチェーンから生み出されたトークンの1つで、2017年11月24日から2017年12月24日の1ヶ月間販売されており、現在は購入できません。

購入にはビットコインに次ぐ時価総額のイーサリアムが使われ、1RACあたり0.035ETHの価格となっています。発行できない現在は価値がないのではと疑問に思われますが、販売期間に既に発行されている分の枚数のRACは仮想通貨市場で取引すれば入手可能です。

独自のトークンとなるため日本の仮想通貨取引所では取り扱われておらず、マイナーな銘柄を豊富に取り扱う海外の取引所ならトレード可能でしょう。

ロボアドバイザーとは?

ロボアドバイザーコインはロボアドバイザーのプロジェクト資金として発行されたトークンですが、そもそもロボアドバイザーが何なのか理解していない方もいらっしゃるかと思います。

ロボアドバイザーはAI技術を活用し、資産管理や資産運用のアドバイスを行うサービスで、ネット上やアプリでの簡単なやり取りにより、リスクの許容度を判断したり、それに合わせて資金分配を判断したり、投資も実行してくれるのです。

2000年代からアメリカで普及しはじめ、日本でも2016年から新興企業やネット証券でも導入がスタートし、初心者でもリスクを抑えて国際分散投資ができることから注目を集めています。

資産運用の代行といえば投資信託がありますが、基本的に店舗などで契約や口座開設が必要で、入金する資金は高額な設定なので時間や資金に余裕がないと始めにくいデメリットがありました。

しかし、ロボアドバイザーは契約や口座開設はネットでのやり取りとなり、さらに資金の入金も少額からスタートでき、積立投資にも有効です。短期間で大きな利益は得るのは難しいですが、長期的な運用には向いている資産運用の方法と言えるでしょう。

THEO+SBI証券とウェルスナビの違い

日本で先駆けてロボアドバイザーを導入したのが、THEOウェルスナビです。THEOはグローバルに上場している上場投資信託を投資対象としているので、安定した運用を低コストで行えると注目されています。

そのTHEOとネット証券のSBI証券が提携することで、THEO+SBI証券が誕生しました。

THEO+SBI証券は新規登録よりも、すでにSBI証券の口座を開設している人に向けた商品で、SBI証券の口座を所持していれば、THEOを申し込みから最短で翌日に口座を開設できるサービスです。

ウェルスナビも海外のETFに投資が可能で、THEOと同じくSBI証券と提携していますが、両方にはどんな違いがあるのかご紹介します。

メインターゲット

THEO+SBI証券は一定の資金をあまり保有していない若年層をターゲットにしており、ウェルスナビ一定の資産を保有しているユーザーをターゲットにしていると考えられます。

なぜかと言うと、THEOは初期投資が1万円から始められることに対して、ウェルスナビは30万円が最低投資額です。

毎月の自動積立もTHEOは月1,000円から可能で、ウェルスナビは1万円からの積み立てとなっていて、初期投資と自動積立のハードルの差からメインターゲットの違いが伺えます。

銘柄数や運用種類

ロボアドバイザーは診断から適した運用方針を提案してポートフォリオの設計を行いますが、銘柄数運用種類の数にも違いがあります。

THEOは幅広く分散する戦略を重視しており、投資対象となるETFは30銘柄から40銘柄で、運用方法も200通りを超えています。ウェルスナビは6銘柄から7銘柄と少なめなので運用方法は5通りですが、運用コストを下げられるメリットがあるのです。

柔軟な運用ではTHEOが有利ですが、その分コストがかかるのでコストに配慮するとウェルスナビが適していると言えます。

リバランスのタイミング

運用を続けるうちに資産構成比率が崩れてしまうため、ロボアドバイザーでは定期的にポートフォリオを調整し、安定した運用をサポートしてくれます。

THEOは幅広く分散するので毎月と入出金のタイミングでリバランスしますが、ウェルスナビは最長6ヶ月で、資産構成比率が当初から5%以上崩れた場合、入出金のタイミングで行ってくれます。

THEOは毎月調整されるメリットもありますが、急激な変化でも対応されない、売買コストがかかるデメリットが考えられるでしょう。ウェルスナビの場合、調整は半年ごともしくは入出金時ですが、極端な変化を受けて調整されるメリットが魅力です。

どちらもターゲットや銘柄数、コスト面などで違いがあり、人によって環境が異なるため一概にどっちが良いかは判断できませんが、目的や運用方法に応じて活用してみましょう。

また、ロボアドバイザーコイン(RAC)は現在取引のみの入手になりますが、発行上限が限定的で希少性があるので価格にも期待できます。入手したいと思う方は、豊富な銘柄を取り扱う取引所でトレードして入手しましょう。