ファクトム
アメリカで注目されている仮想通貨の中に「ファクトムFCT)」というコインがあることをご存知でしょうか?ファクトム(FCT)とは、とあるプラットフォームを利用するために必要なトークン「Entry Credits」と交換するための仮想通貨です。そして、そのプラットフォームの名前も紛らわしいことに「ファクトム」といいます。

今回は、ファクトムプラットフォームとは何なのか、また、それを利用するのに必要な仮想通貨ファクトム(FCT)の特徴や将来性について解説していきます。

ファクトムプラットフォームとは何か

ファクトムプラットフォームは、ビットコインのアルゴリズムを採用し、土地や保険など書類や記録のデータをブロックチェーン上に分散化して書き込み、それにより匿名性を保ちつつ、それら電子データの管理・監査・追跡を実現するプラットフォームです。

もっとも大きな特徴は、ビットコインのようなデジタル通貨ではなく、電子データのためのプラットフォームである、ということです。

今ではブロックチェーンの技術は通貨だけでなく、あらゆる分野・業界に応用する試みがなされており、そういった動きは「ビットコイン2.0」と呼ばれています。

ファクトムの特徴

書類やデータの存在証明や文章認証が可能

ブロックチェーン上で登記簿や貸付記録、証券、保険などの記録を行い管理することによって、ハッキングのリスクを大きく減ることになります。

ベンチャーキャピタルから多額の融資があることも、たくさんの企業から期待が高まっている証拠です。 今までの仕組みでのデータ管理は、膨大なデータ量を中央サーバーで管理するための人件費・経費などあらゆるコストが掛かります。

しかし、ファクトム(FCT)の仕組みを利用すれば、中央のサーバーではなく世界中に分散されたコンピュータで管理することができるので透明性の高い状態で記録保存することができます。

分散化して保存されたデータの中から一部だけを取り出すことは困難になるため、個人情報の漏洩も心配いりません。膨大なデータをコストを抑えて管理し、その上セキュリティを保持しながら記録できるので、安心できるプラットホームと言えます。

金融業や不動産業が注目

ファクトム(FCT)が注目されるもう一つの理由は、アメリカで約1兆5億ドルに及ぶ住宅市場を実現化させようとする試み、「ファクトムハーモニープロジェクト」という取り組みを展開させているということです。

住宅ローンの取引では、買い手と売り手が直接交渉に挑むことによって多かれ少なかれ食い違いが発生してしまうことが多いものです。意見がなかなか一致しなかったり、改ざんや不正の可能性も出てきてしまうでしょう。

そのため、不動産売買においては金融業者や不動産業者を介し、第三者を挟むことで問題を回避することが重要になります。

このプロジェクトはこの点に注目し、金融業者や不動産業者に代わって改ざんできないようにブロックチェーンの技術を使うことで、大幅なコスト削減まで図ることが可能になってくるのです。

記録や契約が半永久的に管理されるため、売り手や買い手、各機関にとって手間やリスクを削減することにつながります。まさに良い事ずくめなので、金融や不動産という巨大市場のデータ管理が、ファクトムプラットフォームの仕組みに牛耳られる日が来るかもしれません。

医療分野での応用

ファクトムプラットフォームの技術は金融や不動産業のほかにも広がりつつあります。

SMARTRAとの共同開発により「ディーロックバイスマートロックプロジェクト」というものを進めています。

これは、個人の健康状態や病歴データといった医療履歴を、紙媒体を基本としたデータにQRコードやバーコードを取り込んで、医療機関に行った際、DLOCステッカーを見せれば、過去の医療履歴や個人が持つ持病などの情報を把握することができるというものです。

これによってこれまで残っていなかったり、各病院ごとに管理がされ共有がされなかった個人の医療データを瞬時に共有することを実現し、医師達が適確な診断を行えるという訳です。

このDLOCステッカーの情報はブロックチェーン上で記録されているため、改ざんや不正を招くことがありません。医療機関だけでなく、あらゆる場所で応用できるプロジェクトと言えるでしょう。

ファクトム(FCT)が持つ3つの欠点とは

  1. 中央集権である
    管理や運営を行っているのは「Factom Inc.」という企業名で、テキサス州オースティンに本社が置かれています。
    サニーベール、カルフォルニア、北京、上海、中国、ロンドンなどに支社があります。
  2. スケーラビリティの問題
    ブロックチェーンに依存しているため、ビットコインのようにブロックチェーンのサイズが1MB制限されています。
    現在はイーサリアムにも分散されていますが、普及することにより処理スピードの問題が浮上してきます。
  3. 発行通貨の上限がない
    通常、マイニング報酬として新規発行され、市場に多く出回るとインフレの可能性があります。

今後の将来性について

不動産と医療という巨大市場のデータ管理を担うプロジェクトを2つも抱えていることで、今後も電子データの市場を制し、世界中がこの技術を利用するのが当たり前の時代が来れば、その価値は計り知れないものになるでしょう。

日本では多額の税金を利用しマイナンバー制度が設けられました。例えば、マイナンバーを支える仕組みにもこのシステムを採用すれば、低コストで個人の管理を行うことができます。

また、ファクトムハーモニーによって土地の権利者を知りたい時、サーバにアクセスして通貨で手数料を支払いさえすれば、法務局にわざわざ行かなくても土地の権利が誰のものであるかも把握できるようになるでしょう。

ベンチャーキャピタルからも高く評価され多額の出資も受けているので、様々な企業がハッキングリスクを最小限に留め電子データを保存することに期待を寄せています。仮想通貨界で有名な大石哲之氏与沢翼氏も過去に注目したことがある通貨です。ビットコインと同等の信頼性も確保されているため、長期的に見て今後普及する可能性は十分考えられます。

リアルタイムチャート

購入できる取引所

ファクトム(FCT)を取り扱うおすすめ取引所は、海外取引所です。

Poloniex

アメリカの取引所で、売買可能なアルトコインの種類は100種類前後に及んでいます。
世界トップクラスの売買量で、手数料は0.10~0.15%です。

Bittrex

アメリカで運営されている世界最大級の取引所です。
約200種類のアルトコインが用意され、手数料が0.25%と少し割高になっているのでサブとして利用している人が多いです。