イーサリアムクラシック
世界では1000を超える仮想通貨が存在しますが、イーサリアムをベースにイーサリアムクラシックETC)は誕生しました。第二のビットコインとも言われるイーサリアムから分裂された仮想通貨なので、話題性も抜群であり、2017年2月には初のハッカソンが開かれ、独自の発展が注目されています。気になる特徴やイーサリアムとの違い、将来性についてご紹介しましょう。

ETCとはどんな仮想通貨?

イーサリアムクラシックイーサリアムのハードフォーク(分裂)により2015年7月30日から発行がスタートした仮想通貨です。そもそも、なぜイーサリアムがハードフォークに至ったのかというと、2016年6月17日に起きた「The DAO事件」が関係しています。

The DAOとはイーサリアムを用いた仮想通貨のプロジェクトで、イーサリアムのセキュリティの脆弱性を突かれ、当時約65億円に相当するイーサリアムが不正送金された事件です。

開発チームはハードフォークを行い、不正送金前の状態に戻す対応にコミュニティの9割が賛同して、不正送金は無効化されたものの、一部のコミュニティはハッキングされた通貨は使用できないことへの反発の声が上がりました。

そして非中央集権的な暗号通貨を支持する技術者が新プロジェクトを立ち上げ、イーサリアムクラシック(ETC)が誕生したのです。The DAO事件に習い、ハッキング被害防止のために拡張性を従来よりも制限し、セキュリティ強化と安定性の向上が強みで、イーサリアムから分裂した仮想通貨であることから多くのユーザーから注目されています。

トークン名 ETC
上場時期 2016年7月24日
上場価格 82.7円
発行上限 未定
承認方法 PoW

イーサリアムとの違いは?

イーサリアムをベースに誕生した仮想通貨なので、機能面では大きな違いはありません。もともとビットコインと同じブロックチェーン技術を使用しており、ビットコインは取引データでブロックが埋まりますが、イーサリアムはアプリケーション開発に関する特定のデータを埋められる違いがあります。

さらにブロックチェーンを使い、契約に関する定義をプログラム化し、定義した条件に一致した場合に仮想通貨の報酬を自動配布できるスマートコントラクト(契約自動化)を用いているのがイーサリアムの特徴です。

イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアムとは別のブロックチェーン技術を使っていますが、もともとは同じ暗号通貨なのでスマートコントラクトなどの機能的な違いはほとんどありません。

では、何に違いがあるかというと、組織規模の大きさです。イーサリアムはビットコインと並ぶ将来性のある仮想通貨として地位を確立しており、技術者や資金量に差があり、経営状態の安定性はユーザーにとって安心材料の一つとなります。

その一方、イーサリアムクラシック(ETC)は技術者と資金量に不安があり、その影響から時価総額や価格に差が生じているのです。基本的な違いはありませんが、組織規模に違いがあることを理解しておきましょう。

イーサリアムクラシック(ETC)のメリット・デメリット

メリットを挙げるとするなら、良好な取引環境です。ハードフォーク時にイーサリアムを保有していた人は、同等のイーサリアムクラシック(ETC)を付与されたので、新しい仮想通貨の誕生と共に多くのユーザーが保有しました。この影響から新しい通貨でありながら、大手取引所で比較的に早く取引環境が整ったのです。

また、非中央集権を支持する技術者により開発されているため、イーサリアムとは異なり、ハードフォークはしない方向性を主張しています。簡単にシステムが書き換えられないため、システムが大きく変わることがない安定感もメリットの一つでしょう。

デメリットは上記でも説明しましたが、組織規模の違いから現状ではプラットフォームに関してはイーサリアムに対して優位性がありません。開発力も不足していると考えられており、今後のアップデートが行われるのか不安視されています。

また、イーサリアムと差異はわずかなので、価格変動を互いに影響しあう傾向性があるのです。イーサリアムはハードフォーク前よりもマイナーと流通量が減ったので価格が一時的に下落し、双方の対立が両方の価格に影響が出ていました。そのため、イーサリアムが大きく下落すればイーサリアムクラシック(ETC)も大きく下落する可能性が高いです。

今後、どんな将来性があるのか

本来の分差型システムの理念を重視するユーザーから支持されており、発行当初はどうなるか不安な声もあがりましたが、現状は安定していると考えられます。イーサリアムとの差異の影響を受けるため、イーサリアムが安定していれば同じく安定した状態を維持できるでしょう。

仮想通貨は世界中で注目をされているので、ユーザーが増加すれば長期保有でも安定した価格に期待できます。乱高下の原因でもあるハードフォークに関してはかなり慎重であり、行われる可能性が低い点も長期保有に向いていると言えます。

仕組みやルールが大きく変わらないことは、ある意味大きな信頼性を得られやすく、保有数が増えるほど価値が上がっていくので、長期的にみれば将来性に期待できる仮想通貨と言えます。

仮想通貨市場が拡大すると同時に、仮想通貨の特徴である非中央集権の理念が忘れられている傾向を危険視する人もいますが、イーサリアムクラシック(ETC)は仮想通貨本来の理念を大切にしているので、今後も大きな支持を期待できます。また、ビットコインに継ぐイーサリアムと一緒に上がっていく傾向があるので、注目してみてはいかがでしょうか。