モナコイン(MONA)とビットコイン(BTC)はどちらも仮想通貨であり、モナコインはアルトコインとも呼ばれビットコイン以外の仮想通貨として区別されています。どのような違いがあるのか、比較しつつ確認していきましょう。
ビットコインとモナコイン、どのような違いがある?
ビットコインは仮想通貨の中では非常に有名であり、様々な場所、国で取引されている仮想通貨です。
インターネットが使用できる場所であればいつでもどこでも取引できますし、店のレジにビットコインを導入している旨の記載があれば、支払いは店の持つタブレットにスマートフォンをかざすだけで済んでしまいます。
このようにかなり使い勝手の良い仮想通貨なのですが、管理団体がいないことから何か起きた際に保障してもらえないなどのデメリットもあるのです。
また、インターネットが使えればどこでも取引ができますが、逆にインターネットがなければ利用することができませんし、導入していない店の支払いは当然ですができません。多くの仮想通貨がそのようになっているので注意が必要です。
モナコインは、基本的な構造はビットコインとほぼ同じであり、さらに言えばそれほどメジャーな通貨ではありません。
発案者は日本の巨大掲示板サイトの住人であった「わたなべ氏」とされていて、名前の由来も掲示板サイトで良く使用され愛されているアスキーアートキャラクターからきています。
しかしモナコインは他のマイナー通貨の中でもビットコインや日本円、どちらでも交換することができ、多数のマイナー通貨に比べると使い勝手の良さが光ります。
また、良く利用される場所として、掲示板サイト上で漫画やイラスト、俳句などの作品をやり取りした際の投げ銭目的や、オンラインゲームで遊ぶ際の賞金として利用されているという側面もあります。
具体的な違いを比較
それぞれの特徴を知ったところで、具体的な違いを比較してみましょう。双方ともにブロックチェーン技術を活用していますが、平均ブロック作成間隔がBTCでは10分ほど、MONAでは90秒と、速度に大きな違いがみられます。
取引スピードが段違いに速く、高速での取引ができるのが強みとも言え、また他にモナコインの方がビットコインよりも発行枚数が非常に多く、1億512枚ものモナコインが発行されています。発行枚数だけで言えばモナコインはビットコインの5倍程度の枚数があるのです。
また、モナコインそのものを愛して止まないファンが多いということも特徴であり、マイナー通貨であるにも関わらず専用のCMが秋葉原にある公衆モニターで流されたこともあります。
実際の利益だけを考えれば赤字になりかねないようなことでも、ファンであり楽しいからという理由で様々なイベントを起こしてしまうコミュニティの強さは魅力的です。
しかし主に日本で盛り上がりを見せるモナコインも、やはりビットコインほどの知名度がないこと、対応している店舗数が少ないことなどからマイナーの域を脱していないのも現状ではあります。
どちらもオープンソースの仮想通貨
オープンソースの仮想通貨は、銀行のような管理者が存在せず、また世界中のエンジニアが精査することもできるため不正なプログラムを仕込むことができません。
ですから不正をすることは難しく、基本的にプログラム面では非常に安心できる仕組みになっています。これら仮想通貨は毎日少量ずつ発行され増えていきますが、その上限が決まっていたり、発行される金額もオープンになっています。
送金記録を閲覧できるということもあり、かなりクリーンな仮想通貨と言えるかもしれません。共通点であるオープンソースの仮想通貨という利点はどちらでも得られるものです。
ビットコインの方が先に誕生したと言うこともあり、ビットコインを元に開発されたライトコインというコインからモナコインが生まれているという経緯もあるため、少し強引な言い方をすればモナコインはビットコインの孫と言えるかもしれません。
モナとビットコインの将来性は?
モナコインは過去に国内取引所「bitflyer」に上場した際、価格が8倍以上に膨れたこともあります。今後他の取引所に新規上場した場合はモナコインの価格を押し上げる可能性があります。他にも、モナコインで決済することができる店が増えれば価値が上がることが予想されます。
ビットコインは人気が集まっているために価格がかなり高くなっており、始めるには少し高額に思えるかもしれません。しかし、少量、つまり小数点以下での価格でもビットコインを購入して使用することができるため、まだまだ利用者は増え続けることが予想されます。
モナコインはというと、以前は細々と続いていたものが、一時期ビットコインの分裂騒動などもあり価格が高騰したり、ビットコインのアップデート方法で一番有力視されていたSegwitという仕組みを取り入れた際など、様々な盛り上がりを見せています。
モナコインも価格上昇が続く場合、マイナーさが薄れてさらに盛り上がったり、将来的に使いやすいものとして進化をする可能性は十分に考えられるでしょう。